「ま、そんなもん探せばいっぱい証人が出てくるだろう。けど、今日持ってきたのはそんな甘っちょろいもんじゃねえぞ。腹くくれ」
センパイはそう言って手に持っていたタブレットを左右に振る。
「これ、森クンの事故の資料の画像なんすけどね」
それを聞いて渡辺の目つきがさらに鋭くなる。
「いやぁ人海戦術すげえよな。鴉、お前を慕ってる沢山の人間に感謝しろよ」
センパイが教室後方にいるルークに向かって笑みを向けると、学が嬉しそうにルークを小突く。
その様子を見た渡辺は苛立たし気にセンパイに向き直る。
「事故の日、ちょうど七夕祭りの日でな。なんせ3年前だからデータがあるか心配してたが……」
センパイは一度咳払いをして続ける。
「まあ、まずこの写真の後ろに写ってる白いセダン。バンパーに赤い汚れが付いている。この付近で撮られた写真に、この車が写っている物が何枚もある。写真が撮られた時間で並べてみると、事故現場のさくら公園の方から、渡辺、あんたの自宅の方へ向かっている」
そう言ってタブレットを操作し、画像を拡大させたりいくつかの画像を順番に表示させたりする。

