「今回の事が片付いたらもう何もしないと言っただろう!」
村山が言うと、イクヤさんが続ける。
「宮間への用が済んだと言う事は、シュウたちにも用はないだろう。どこにいるんだ、解放しろ」
「思いの他いい働きをしてくれたからね、手放すのが惜しくなった」
教卓に手をついてこちらを見下す渡辺に、ドアが開く音と共に嘲笑が入ってくる。
「さっすが教育委員会の偉い人を身内に持ってる人は言う事が違いますねぇ……反吐が出る」
振り向くと、センパイが渡辺を睨みつけて教室内に入ってくる。
「君は誰だ?」
「まあまあ誰でもいいっしょ。クラス内の虐め、いくら生徒に箝口令敷いても外に漏れないなんてはずがない。鴉のように他の教師に相談するやつだっているだろうしな。けど、それが大事にならないって事は、上の奴が揉み消してるって事だろ。そんだけでかいやつがバックにいりゃただの教師は何も出来ないだろうさ」
「ふん、それがどうした。たまたま教育委員会に身内がいただけで、何か私が虐めを先導し、揉み消したと言う証拠でもあるのか?」

