ルークの学校に着くと学からのメッセージに従って、校内をイクヤさんに案内してもらい視聴覚室に向かう。


ドアを開けて入ると、教壇側に渡辺、室内後方にルークと学と莉央さんがいた。


「深沢、村山、わかっているのか」


あたしと一緒に入ってきた村山と深沢さんを睨みつけて渡辺が低く問う。


深沢さんはビクリと体を震わせ、村山の後ろに隠れる。


「ここに来るまでに全部聞きました。イクヤさんにした事も、イクヤさんの友達にした事も、深沢さんの弱み握ってイクヤさんを嵌めた事も。これ、バレたら懲戒免職どころじゃないですよね?自首しといた方がいいんじゃないですか?」


1歩渡辺に近づいて睨みつける。


「君は確か宮間の彼女だったかな?一体何を言っているのか理解ができないのだが。彼らは人としてやってはいけない事をした。私はそれを庇ったにすぎない。……くだらない戯言に付き合っている暇はない。宮間、先に寄越しなさい」


渡辺はそう言ってルークに向き直る。