事務所の前や駅前のカフェで会った事から、あの辺りは村山の行動範囲だと推測して駅前に向かう。
「この辺りの予備校に通ってるって聞いた事があるんだ。時期が時期だからもうやめてるかもしれないけど……」
そうイクヤさんが言った時、予備校が入っているビルから村山が出てきて、ビルの入り口近くにいた女子学生に笑顔で話しかける。
「イクヤさんビンゴ!じゃあ、一緒にいるのが……?」
「そう、深沢だよ」
それを聞いて二人に近づく。
「どーも、お久しぶりです。つっても1週間も経ってないですけどね」
「あ、宮間の……」
「フユ、だれ……」
彼女があたしから後ろにいるイクヤさんに視線を移して顔を青くする。村山もイクヤさんを見て気まずそうな顔をする。
「その顔、やっぱ何か知ってますよね。一緒に来てもらえます?」

