階段を上り、2階の突き当たりの部屋のドアをノックする。
「こんにちは、初めまして。私、桜咲高校の高杉って言います」
部屋の中から微かに物音がしたから、聞こえていると判断して続ける。
「色々あって、イクヤさんのお友達の5人とお会いしたんです。えっと、何があったのかも、伺いました。でも、5人はイクヤさんの事無実だって信じてて、ルークが……って言っても分からないか……えーっとどこから話したらいいのか……ちょっと頭の中整理しますね、すみません少し時間ください」
話す内容は考えてきたが順番を考えてくるのを忘れた。
考え込んでると、部屋の中から微かに笑い声が聞こえた気がした。
顔を上げると、ドアが開き「どうぞ」と声がした。
「お邪魔します……」
部屋に入り、ドアを閉めようとすると、そのままでと言われた。
「ごめんね、寒いかもしれないけど我慢してね」
「?いえ、大丈夫です」
部屋の主は部屋の電気を点けて閉め切られていたカーテンを開けた。
スウェット姿のままの事を詫びられ、座るように勧められる。

