「さっきの瑠稀ちゃんの話が本当だと仮定すると、慎也くんも危ない。なるべく一人にならないように。お母さんも念のため気をつけてください」


莉央さんがそう注意を促したところで、潤佳ちゃんが戻ってきた。


「事故を担当した人にも話を聞いて、再捜査できるようにお願いするって。話を聞きにここに明日警察の人来るって」


そして学も戻ってくる。


「伊月くんも協力してくれるって。詳しいこと聞きたいから今からこっちに来てくれるって」


少しして、センパイは病室に入って来るなり、お母さんから事故の事を詳しく訊き、それをまとめる。


「3年前の7月7日、18時半過ぎ、さくら公園って……ーーああ、あそこの児童公園ねーーそこの裏、車は白のセダン。……7月7日だと七夕祭りがあった日か。じゃあ見た人もいるかもしれんが、なんせ3年前だからな……ま、宮間の友達って言えば協力してくれるやつもたくさん出てくるだろ」


ルークどんだけ顔広いんだ……?


「色々あって不安かもしれんが気張れよ」


センパイが慎也さんの背中を力強く叩くと、慎也さんは歯を見せて笑った。