知られてはいけない

そう相談したのが良かった




聞いてみると、お義兄さんも迷惑していたんだとか




この人のせいで冷斗が講義に出ない、と困っていたようで




シスコンな彼は近々首にしようとしていたらしく、”この際にしちゃおうか”と気軽なメールが返ってきた




そんなんでいいのか、と思ったが




私としては丁度良い




しかし教授は、私とお義兄さんが知り合いだとは思っていないので、当然ながら信じられないだろう




信じられる筈が無い




たかが生徒に首を宣告されるなんて、あり得ないもの




しかし、それは事実なのだから認めて貰わないと困る




でも、ここで私が何を言っても駄目だろうな・・・




そう思って冷斗を見ると、彼もこちらを見ていたのか、目がばっちりあった




彼は私の考えている事が分かったのか、任せろとでも言う様に小さく頷いてみせた




そんな彼に、私の役目は終わったと、肩の力を抜いたのだった