「お前はそれでいいのかよ。好きだったんだろ、あいつのこと」
「うん、でも、私たちは似合ってなかったでしょ。野々村くんも前そう言ってたじゃん」
「………まぁな。晃にお前はもったいないって、ずっと思ってたから」
野々村くんがさらっと口にしたその言葉が死ぬほど嬉しくて、涙が出そうになる。
大体周りは逆のことを言うのに、野々村くんは違ったんだ。
本当にうれしくて、ありがとうって何度伝えても足りないくらいだよ。
「ありがとう……。それで、色々と野々村くんには迷惑をかけちゃったから、お詫びにお弁当を作ってきたの」
私はカバンの中からお弁当を二つ取出し、大きいほうを野々村くんに渡した。
野々村くんはお弁当を受け取ったまま、しばらく硬直している。
「……これ、お前が作ったの?」
「そうだよ、早起きして。そのくらい食べれるでしょ?」
「そりゃ、もちろん」
野々村くんはお弁当を開くと、まず一番にから揚げを口いっぱいに頬張った。
「サイコーにうめぇ」


