タイムトラベラー・キス

身体の奥のほうから熱いものがこみあげて、まるで微熱の時のようにぼおっとしてしまう。
そのくらいの激しいキスに、27歳の私もさすがに倒れてしまいそうになる。


「た、竜見くん……もう……」


竜見くんのキスを止めようとしても、彼は全く止まることはなく、緩急をつけた大人顔負けのキスをしばらく続けた。
17歳で、いったいどうやってこんなキスを身につけたのだろう。



「……ふぅ。今日の練習はここまでかな。……キスも気持ちよかったでしょ?」


「う、うん……」


「次の練習は何をしようかな、楽しみだよ」



……いつの間にか、彼のペースに完全にはまってしまっていた。
こんなはずじゃなかったのに。
この”練習”をすることは正解なの?それとも間違っている?


あまり頭も働かなくて、今はただ公園に溢れる緑を眺めて、心と身体のほてりを落ち着かせたかった。