凍りついた少女がタイムスリップ





竜が握り飯を食べていると




『...モグモグ』

















藤「...」


原「...」


永「...」


沖「...」


斎「...」


土「...」








『...モグモグ』






















『いや、なんでずっとこっち見てんだよ、喋れや』



沖「いやー本当に竜だなーって思って」


『は?偽者かって?そんなわけないだろ』


沖「だよねー」


土「...」


沖「あ、起きてて辛くない?」


『あぁ...モグモグ』





















斎「はっ!」


土「どうした!斎藤!」


斎「いや、竜の手当てを...」


沖「あ」


藤「うぇ!?竜、怪我してんの!?」


『そんな大袈裟に反応しなくても...』


斎「今すぐ医者を呼ぼう!」


『大丈夫だって、山崎呼んでよ』


斎「いや、しかし...少しでも傷跡が残らない方が...」


『はぁ、お前は親か』


斎「...竜!...お前は自分の事が分かっておるのか」


『何怒ってんだよ』


斎「怒らぬ方がおかしい!」


『はぁ?』


斎「竜に傷を残してしまうなんて武士として情けない」


『...』


((...まさか、このまま頭に血が上って俺が女だってことバラす気か!?))


『...落ち着け』


斎「いや、医者を呼んでくる」


沖「ちょっと待って、一君」


斎「...なんだ、俺は急いでいる」


沖「そうだね、回りくどい言い方は僕も好きじゃないから...竜って女なの?」


斎「なっ!?」


『...』


((やっぱり...こいつなら気づくと思った...))


『ふぅ...もし仮にそうだって言ったら?』


沖「ん?そうだったら?そうだねーどうする?土方さん」


土「っ!?そ、そんなわけねぇだろ!こ、こいつが女なんて...」


沖「動揺しすぎ、で、どうする?」


土「そりゃあ...出ていかせる訳にもいかねぇし...」


沖「...殺す...しかないよね?」


藤「ちょ、ちょっと待てよ!総司!もしだぞ!?もし!」


永「そうだ!安易にそんなこと口にするなよ!」


斎「...焦」








皆が沖田と言い争っていると



突然、竜の声が響いた














『んじゃあ殺せば?』


























斎「な、何を言っておるのだ!」


『だっていらない存在なんだろ?それにもうこんなに時間が立ったなら俺の存在なんて忘れられてるさ』


斎「だからといってそんな事を口に出すな!」


『あーもー!そうだよ?俺は女だ』


斎「なっ!」


土「...は?」


藤「え、それ本当...?」


『なんなら脱いでやろうか?』


藤「いやいやいや、いいいいいいいい!」


((...こいつは何を言ってるんだ?))


永「...女ならなんでそんな格好してんだ」


『別に?こうやって育てられたからこれが俺の普通』


原「...武士として育てられたのか?」


『まぁ家を継ぐために?かな?』


土「...おい、お前、本当に女なのか?」


『そうだけど?』












土「っ!...おい!山崎ぃ!」


崎「は、はい!」


土「今すぐこいつを治療しろ!」


『は?いや、いいよ』


崎「わ、わかった」


土「斎藤!医者を頼む!」


斎「御意!」






















『で、沖田は満足か?』


沖「...うん、まさか、とは思ったけどね」


『軽蔑するか?』


沖「いーや、しないね」


『しないのか?別に正直にいっても傷つかんぞ?』


沖「強い奴に男も女もない」


『流石だな』


沖「ってな訳で早く怪我治して僕と殺り合おうよ」


『考えとく』


原「総司!駄目に決まってんだろ!」


藤「竜、お前!どこ怪我してんだ!」


『...お前らは軽蔑するのか?』


永「俺はしないな、少なくとも今までのお前を見てるからな」


『そうか?お前らを騙してたんだぞ?』


藤「だとしても!俺の知ってる竜は強くて、料理が上手くてすげぇ奴だって思ってる!」


『...』


原「それに、斎藤や土方さんをからかう事が出来るやんちゃものってこともな!」


『...』


土「この前は悪いことしたな...お前の事情を知らずに...」


『...いや、俺も悪かったしな』


土「...単刀直入に聞く...どっちで扱われたい?」


『今まで通り男として扱ってくれ、その方が気が楽だ』


土「...ん、まぁお前がそれを望むんだったらここにいてもいい」


『別に?早く出ていきたいが』


土「いや、ほっとく訳にもいかねぇだろ?行く宛もねぇのに...」


『...はぁ、俺がいるだけ...』


崎「おまたせ!竜君!ほら上着脱ぎ!」


『...腕、上がらん』


崎「そうか、んじゃあちょいと失礼するでー」


土(遮られた...)