竜が拐われてから
次の日の朝の新撰組
沖「ねぇ...本当に全部見たの?」
藤「見たに決まってんだろ!」
沖「じゃあなんで居ないのさ!」
土「逃げた...とかな」
永「それだけは違う!って...思いてぇ...」
原「なんでたったちょっとしか絡んでねぇのに俺達こんなに心配してるんだろ...」
沖「...もう僕は竜なしじゃつまらない」
藤「それに!逃げてるならすぐに追いかけた一君が見つけてる筈だし」
沖「そうだよね...って一君はまだ戻ってないの?」
藤「あぁ、確かに途中で会ったんだけど...」
永「俺も会ったぜ」
土「...でもまぁ...あいつが逃げたなら逃げた...でいいんじゃないか」
沖「土方さん...それ本気で言ってるの...?」
近「とし...」
南「それは...副長としての意見...ですよね?」
土「...」
南「あなたの意見は...何ですか?」
土「......今、あいつに謝りてぇ...」
沖「土方さん...だったら見つけるしかないよね」
スーッ
襖がゆっくり開いた
土「斎藤...」
斎「すみません...副長...見つけられませんでした...」
沖「...あーあ、希望が...」
斎「...すまぬ...」
原「うっし、んじゃあ俺たち朝巡察に行こうかな」
沖「そうだね」
斎「そ、その前に一ついいか」
沖「ん?何?」
斎「実は...竜が拐われたのかもしれぬのだ」
土「根拠はあるのか」
斎「まだ言い切れないのですが...町の外れに長州の者が二名、首を切られて死んでいるのを見つけました」
土「なに?」
斎「そして、その近くにこれが...」
斎藤が拾った竜のペンを土方の前に置いた
土「なんだこれは...新手の刀か?」
斎「いえ、これはボールペンと言っていました」
沖「ぼーる、ぺん?」
原「それは何をするやつなんだ?」
斎「文字を...書くそうだ」
藤「こ、こんな細いし、墨も無いのにいったいどうやって...」
斎「お、俺もあまり使い方がわからぬ...竜に使うなと言われたからな...」
土「じゃたそれは本当に竜のなんだな」
斎「えぇ、間違いありません」
土「...山崎、島田」
山「はい」
島「はい」
土「お前ら今の話...聞いてたよな?」
島「聞いてました」
土「じゃあそのぼーるぺんとやらが落ちてた周辺を探してくれ」
山「わかったで、斎藤さん、何処に落ちてたん?町の外れっていっても何処の?」
斎「東側の方の町の外れだ」
島「とすると池田屋がある方ですね」
斎「あぁ」
山「わかった、ほなそこら辺調べて見るわ」
土「頼む」

