凍りついた少女がタイムスリップ





次の日



昨日と同じく扉が開かれた



ガラッ



高「おい、朝だ!起きろ!」


『んぅ...ふぁぁ...』


高「敵に捕まっておいて間抜けだなぁ?」


『別に...』


高「ほぅ?気前だけは一人前だなぁ?」




桂「なんだ、起こしたのか」


高「おぅ、だって一刻も早く情報が欲しいだろ?」


桂「こやつから聞かぬとも直に手にはいる」


高「それはそうだが...成功したらの話しだろ?」


桂「まぁあまり期待はしてないけがな」


高「って今はこいつの居場所探しに夢中か?」


『...俺のことなんか探すわけねぇだろ』


桂「んーそうかな?」


伊「昨日の様子を見る限りでは探していると思うけどね」


高「伊藤さん!?...そんなに親しそうだったのか?」


伊「あぁ仲良く買い出し...なんて普通は行かないだろう」


『...大体、俺は新撰組隊士じゃねぇ』


高「ほぅ?その着物を着ておきながら新撰組じゃねぇ?笑わせるなよ」


桂「高杉の言う通り、そんなことをしても逃げられないよ」


『...』


伊「まぁそれは置いておいてあなたの名前は何ですか?」


『言う必要があるのか?』


伊「ふーむ...ではどうすれば言うのだ?」


『開放してくれるならいうな』


高「そんな無駄なことするわけねぇだろ」


『じゃあ言わねぇ』


桂「では名前以外の情報はくれるのか?」


『なわけ』


桂「なわけ?」


『あーそんなわけないだろ?』


桂「...お主は何処の出身だ?」


『...』


伊「...仕方ないですね...強行手段を取りましょう、高杉君」


高「ったく、お前が素直に言わないからだぞ?」



高杉はそう言いながら一発


竜のお腹に拳をいれた



ドスッ



『ぐはっ...ゲホッゲホッ』


高「おい、まずは名前を吐け」


『はぁはぁ...』


高「吐けって言ってんだろ!」



高杉はまた竜に拳をいれる


バコッ



『うっ...ゲホッ...はぁはぁ...』




そうして高杉は竜の髪を掴みながら




高「...おい吐けよ」



((嘘だろ...こんなに力、強いのか...))



桂「まて高杉、そんなに立て続けにした所で答えられるわけなかろう」


高「あぁ?こいつが軟弱過ぎるんだよ」


((取り合えず名前を言えば今日は開放してくれるかな...?))


『はぁ...はぁ...な、名前...』


高「あぁん?何かいったか」


『名前...を...言えばっ、今日は...開放して...くれるか?』


高「そんなわけねぇだろ」


伊「まぁいい」


高「伊藤さん!?何言って!?」


伊「名前を言えば、今日のところは何もしないでやる」


『はぁ...本当...か?』


伊「あぁ、男に二言はない」


((竜...は流石に不味いか...だったら...))


『...蒼だ』


伊「あお?ほーなるほど...」


桂「偽名か?」


『偽名じゃねぇよ』

((まぁ苗字だからあながち間違ってもない))



桂「じゃあ苗字は?」


『苗字はない』


伊「まぁ苗字がないことは然程珍しくはないからな」


高「ちっ...取り合えず今日の所は勘弁してやらぁ」


桂「行くぞ、高杉」


高「へーへー」





((ヤバイな...今日の内に逃げなければ絶対に酷くなる...))



((でも...どうやって...))



周囲を見渡していると

縛ってある木の柱の手首の近くに

ささくれた所があるのを見つけた




((これは...行けるかも...でも今日中には無理だ))


((ちょっと擦ってみるか...))



ズリズリ



((あ、ちょっと切れてる...しばらく時間は掛かるかも知れないけど...行ける))



『それにしても...いってぇなぁ』





『肋骨とか折れてねぇか?』




『はぁ...』