斎「...」


「...お前は行かないのか?」


斎「あぁ」


「あっそ...」


斎「...」


「...」



しばらく沈黙が続く





トントン

襖が叩かれて


?「斎藤組長、いらっしゃいますか?ご飯をお持ちしました」


斎「あぁ、そこに置いておいてくれ」


カタン カタン

ご飯をおくと



?「...失礼しました」


ご飯を置いてくれた人が帰ると


斎藤がご飯を取りに行って竜と斎藤の前においた





斎「お前のご飯だ」


「...」
(毒とか入ってないか?)


斎「案ずるな、毒とかは入ってはいない」


「...じゃあお前のと交換しろ」


交換すると


斎「ん、これで良いか」


「...本当に本当か?」


斎「それぐらいは信用してくれ」


「...いただきます」


斎「いただきます」


「...」
(なんか...今と全然味付けが違うな...)



静かにご飯はすすむなか


斎「食べ終わったら話がある」


「...今じゃいけないのか?」


斎「落ち着いた方がいい」


「...じゃあ俺から先に言っておくと...これ以上干渉しないでくれ」


斎「...後でにしてくれ」


「...なんでそんなにお前はいつもいつも...」


斎「...誰と比べてるかは知らんが俺はお前をよく知らない」


「そんなの知ってるよ...知ってるけど...」


斎「けど?」


「......そんなとこまで追求するなよ...」







斎「...ご馳走さまでした」


「ボソッ...ご馳走さまでした...」




斎「では、聞くがお前はどこから来たのだ」


「...だから、知らないって」


斎「知らないとはどうゆうことだ?」



「...この国だけど、この国じゃない」


斎「??...つまり...森みたいなところから来たのか?」


「違う...まぁ目が覚めた場所は神社だったな」


斎「その神社までどうやって来たのか覚えてないのか?」


「...知らんな」


斎「記憶喪失ということか...」


(違うけどそうゆうことにしとくか)
「さぁ?どうだろうな?」


斎「...よし、明日、その神社とやらに行ってみよう」


「まだ傷は回復してないんじゃなかったのか?」


斎「善は急げとよくいうだろう?」


「...そもそもしばらく俺は出れないんじゃなかったのか?」


斎「俺がお前の相談相手になれば問題はない」


「ハァ...嫌だといったら?」


斎「まだしばらくは出れないそれだけだ」


「なんでお前だったらいいんだよ」


斎「俺は組長だしなそれに少しのことなら多分副長は聞いて下さる」


「あんな堅物野郎が?」


斎「副長は俺たちのことをよく考えて下さるからな」


「お前はそんなに好きなんだな土方のことが」


斎「好きというか敬愛しているというか...」


「...話が逸れたな、俺に相談相手はいらん」


斎「なぜだ?」


「相談しても何も出来ないから自力でなんとかする...他のやつは信頼出来ない」


斎「...俺はお前を信頼している」


「ハッ...お前に不信感剥き出しなのにどうしてそこまで?」


斎「どうしてだろうな?初めて町で見たときも何故かお前を殺すことが出来なかった」


「あぁ、最初に話した時か...」


斎「俺にもわからん...だが何故かこいつを守らなくてはならないと...思った」





(あの気配はないな)
「はぁ...じゃあ言っておくと......いや、やっぱりやめておく」


斎「なんだ?気になるではないか?」


「いや、いい...」


斎「それともうひとつ聞きたいことがあるのだが」


「...なんだよ」


斎「お前は...女...ではないか?」


「!?なにいってんだ!お前!」
(これじゃああの時と同じだ...)


斎「袴に着替えさせたときに...晒をとってしまってな...」


(でも、今の俺は胸なんてないに等しい!!)
「だから?」


斎「いや、その時はわからなかったのだが...し、下を着替えさせるときに...す、すまぬ!見るつもりではなかった!」


「っ!」
(バレた...でもこれを理由に...いや、逃げちゃダメだ...)



「それでも、ここに居たいといったら居させてくれるか?」


斎「い、いや、それはダメだ!それに認めたことになるがよいのか...?」


「じゃあお前を相談相手にする...他言無用で頼む」


斎「お、俺の話をきけ!」


「いいな」


そういって顔を近づけると


斎「/////...よ、よるな!」


「おい、顔真っ赤だぞ?熱でもあんのか?ニヤニヤ」


斎「そ、そんなのない!」


「なんで今更動揺してんだよ」


斎「い、いや動揺などしておらん!」


「まぁいいや、他の奴に知られたら出ていかざるを得ないからな...まぁその前に殺されるとは思うが...」








斎「わ、分かった!他には言わぬ!」


「ふーん、ま、よろしくね」


斎「だから一つこちらからも条件を出す!」


「...なに?」


斎「絶対にわかる行動をするな!」


「...ってか俺の行動は他にはわからないと思うが?」


斎「いや!わかる!」


「それはお前が俺をそうやって認識したからだろ?」


斎「ち、違う!」


「俺よりもお前のが心配だよ、動揺し過ぎて...」


斎「大丈夫だ、もう慣れた」


「ふーん、じゃあー」


再び顔を近づけると



斎「////////...よ、よるなぁぁー!」



斎藤が大声を出したことで


ダダダダダダダダッ

バンッ


複数の走る音が聞こえて襖が勢いよく開いた


土「斎藤ぉ!大丈夫か!!」


沖「はじめくん!大丈夫!?」


藤「一くん!大丈夫?」


原「はじめぇ!大丈夫か!」


永「大丈夫か!?そんな声初めて聞いたぞ!!」


「プッ...ハハハ...大丈夫ですかー?斎藤くーん 笑笑」


斎「一旦!お前は黙れ!





皆、すまぬ、心配をかけたか?」


沖「いや、大丈夫だけど、なんかあったの?」


土「初めてお前の大声を聞いた気がする...」


「俺も 笑笑」


斎「竜!お前は静かにしてろ!」


「ほいほーい笑笑」


斎「すみません、副長、取り乱しました」


土「いや、全然いいが、本当に何があったんだ?」


斎「いや、特に何も...」


藤「もしかして!」


斎「...ドキッ」





藤「竜のことが腹立って怒鳴ったとか!」



斎「...いや、そんなんじゃない...」


「...ニヤニヤ」


斎「お前!ニヤニヤするな!」


「えーだって俺がお前を相談相手にするって言ったらそんなに驚くなんて思わなかったんだもん」


土「そ、そうなのか!?斎藤!」


沖「えぇー!?そうだったの!?」


斎「い、いや、そんな」

竜が斎藤の背中を殴ると

「...ボソッ、話合わせろよ」


斎「ま、まぁ突然の事だったからな...」


「そんなに嫌か?俺の相談相手」


土「俺だったら絶対断るな」


「お前には絶対に頼まんから心配するな」


土「なんだと!?やんのか!」


「え、やるってまさか鬼の副長ともあろうおかたがそんな趣味があったなんて...衆道なんて...」


土「俺にそんな趣味はない!!」


沖「えぇ!?土方さん、そんな趣味が...」


「沖田さん、逃げた方がいいですよ?笑」


沖「そうだね!平助達も逃げよっ!」


藤「でも、今までそんな話、聞いたこと...」


「そんなのお前らをどうやって食ってやろうかとずっと机に向かって考えてたに決まってる」


土「おい!あらぬことをふき」


藤「土方さん、そ、そうだったのか...」


土「だぁから!ちがっ」


永「でも確かに近藤さんといつも一緒にいるよな」


土「それは立場とか仕事とかで!」


原「そういえば風呂に入ったときとかは身体ばっかみてるよな?」


土「おい!見てねぇよ!」


斎「...汗」


土「さ、斎藤!俺のこと信じてくれるよな!」


斎「...汗汗」


「斎藤さん、土方さんに狙われてますよ?」


土「狙ってねぇよ!つかお前!本気で切るぞ 怒」


「うわー逃げろー(棒読み)」



ダダダダダダダダダダダダッ


土方を部屋に残し皆が出ていくと








土「てめぇーら...待ちやがれ!!!激怒」