メイリズは、いつも妹のリーアちゃんと自分を比べていた。
普通の髪色。
普通の瞳色。
魅力溢れる女性でもなければ、明るい性格でもない。
嫌い、嫌い、嫌い…。
けど、一番嫌いなのは、そんな大事な実の妹を、私自身が否定してしまっている事。
ーーそう、言っていた。
その事を話してくれた月夜の日、彼女は俺に誓った。
「特別に可愛い実の妹だけは、何があっても守り抜く」と…。
だから俺もその時誓ったんだ。
メイリズが自分よりもリーアちゃんをとるのなら、
俺は、自分よりメイリズをとろうとーー。
俺は、自分の事を「嫌い」と言っている彼女を愛した。
彼女が自分を愛さない分、俺が愛そうと思ったから…。
こんな泥まみれのゴミのスラム街に、彼女ほど他人に感情的になれる人はいないだろう。
そんな彼女がとても魅力的に見えた。
メイリズは、自分の事を「魅力のない」って言っていたが、そんな事は無い。
メイリズは、もう立派な女性なんだ。


