「ソルに~ちゃん!!」
俺を呼ぶ声と供に、腰に重心がかかる。
振り向くと、そこにはリーアがいた。
リーアは、太陽色の髪が腰まであり、瞳は綺麗な青色だ。
こんなスラム街に、一際目立つ顔立ちで、とても可愛らしい女の子だ。
「リーアちゃん、どうしたんだい?」
「ソルに~に、あいにきたの!!」
ニコッと向けられるその笑顔はとても癒される。
けれど、不意に気になる事がひとつ。
「リズはどうしたんだい?」
リーアちゃんの姉、メイリズがいない事に疑問を感じる。
いつも目を離すことなくリーアちゃんを見ているリズが、こんな事ありえるか?
ーー何かおかしい。
「リズねぇ~は、ないてたの。」
「泣いてた? 何故?」
「あたしが、おかねいっぱいくれるっていうおじさんとはなしてたら、リズねぇ~がきて、ソルにぃ~のところいきなさいって…」
お金をいっぱいくれるおじさん…。
そして、珍しい髪色のリーアちゃんを誘ったというのなら、それは…!
「奴隷商人だ……。」
自分の血の気が引いていくのが分かる。
「リーアちゃん、リズがどこにいるかわかるか!?」
「えっとね、おしろのおうちにいった!!」
お城の家…。
そんなところここらへんでは、一つしかない。
パルドッラム伯爵の家だ…。


