白雪姫と七人の王子様

俺たちが掲示板のところに近付くと、人がサーっと離れた。

よくあることだ。多くの人は俺たちに近づき難いらしい。


「美雪見つかったか?」


俺は美雪に問いかける。探している振りをしながら。


他の6人もそうしているようだ。探しているようで。探していない。


美雪の表情を、チラチラ見ている。



「うーん見つからないなー。どこだろう?」


美雪は真剣にクラス分けの紙を見つめている。



「あ!!!!あった!」

美雪が珍しく大きな声を出した。


「えーっとね。5組…。みんなは……。」


俺たちは美雪の反応を楽しみにしながら待ち望む。



「え。うそ。…うそ!うそうそ!!」


美雪が嬉しそうに声をあげる。

表情がどんどん晴れ渡り。満面の笑みで紙を見つめている。



そしてこっちに振り向いた。


「すごいよ!見てみて!!みんな一緒。みんな!!」



美雪は嬉しそうに俺たちを見つめながら嬉しそうに飛び跳ねている。



その嬉しそうな表情に俺は幸せな気持ちになった。


ずっとこの笑顔をみていられたらいいと思った。

そして何より、この笑顔を守りたいと思った。

他の奴らになんか見せたくない。