これは、松木くんの日常の裏話である。

いつも仲の良い高明と政宗は実を言うと幼稚園からの幼なじみなのだ。

ある日の朝登校中の政宗は背後から声をかけられた。

「よっ政宗っ。」

「あーびっくりしたー…。高明おはよー。」
「高明にしては早いじゃん。どーしたん?」

「俺だってたまには朝早く来るよーだ。」

「へえー(棒)。」

学校についた二人は授業を受け始めた。高明はいつもどおり授業中にも関わらず寝ていた。

「…おい、高明、起きろよ。」

「ん…。」

政宗は高明のほっぺたを指で触って遊んでいた。

「「…やっぱり高明のほっぺやわらかくて気持ちいいなー…」」

「ん…?」

「お、高明起きたか。」

「やべーまた寝てた。」

「ばーか笑」

授業が終わり、部活が休みだったので二人は一緒に帰っていた。

「なあ政宗、眠いからあの公園でひと眠りしていいか?」

「いいけど、帰らんでいいんか?」

「ああ」

「そっか」

こうして高明は政宗が隣に座る公園のベンチで眠り始めてしまった。

「「高明、ほんとに眠っちまった…。」」

くてん

高明は政宗の肩に頭をあずけた。

「「!」」
「「高明、無防備すぎるよ…。」」