…………

そんなこと悩んでる間に駅のターミナルについていた。
結局なにも答えが出ずついてしまった。

「ふぅ...よし。本屋行こ。」

気にしない気にしない。そんなこと考えるだけ無駄無駄。
あ、最近ミステリーとか見てないなぁ...

なんて考えながら駅のエスカレーターに乗って本屋を探す。














ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガ



!?

エスカレーターを降りた瞬間

目の前から崩壊していく。

コンクリートの壁がどんどん剥がれていって、

外がみえて、

少しオレンジがかったロマンチックな夕陽ごと、

黒い玉に吸い込まれていく。


逃げなきゃ。そう思うのに、考えるのに、動かない。
足が、手が、体が、固まって、いや。いやだ。あ、ああ、あ


「こっち。」

誰かの呼ぶ声がした。

最後、覚えているのは


暖かい黄色の何かに包まれたこと。
それだけだった。