お嬢様の秘密ー番外編ー

夏菜様たちを書斎に案内した。


「夏菜、ありがとな。」


「いいのよ、これくらい。迎えに行く子供が1人増えたことなんて大したことじゃないわ。」


あ、幼稚園が一緒………


だから頼まれてくれたんだね。


「私のことはさておき、ユリは?」


心配そうに玲央さんに尋ねていた。


「ちょっと熱が上がってきたみたいだ。」


「ったく!相変わらず無茶振りね………。会長や総監様も心配なさるんじゃない?」


「ああ。連絡したら過保護っぷりが声で分かったな。明日にでも飛んでくるだろうよ。」


ひいお爺様たち来るってこと?


「お兄ちゃま、喉乾いた!」


話が切れたところを見て、光が俺の服を引っ張ってきた。


母さんの方を見て心配そうな顔をして僕に抱きついている。


「……陸様、お願いできますか?休暇日の使用人を呼んだらユリは恐らくキレるので。」


「分かった。」


「そろそろ葵も帰ってくるだろうし、玄関まで行ってあげてください。」


父さん帰ってくるの早いな………。


はーいと軽く返事をして、光の手を引いた。