お嬢様の秘密ー番外編ー

数分でお医者さんと玲央さんが来てくれた。


「妊婦で普段より不安定な体調なのに働きすぎです。過労ですよ。出産の時期も近いのですし……。」


「机の書類を見る限り、副業のほうが大変そうだな……。これは俺より国松さんや今野さんでなきゃどうしようもねえぞ。」


話が難しいけどとりあえずお医者さんがいる限り安心かな?


母さんの様子をじっと見ているのを玲央さんは気付いたみたい。


お話を止めて僕の肩をポンポンと叩いた。


「陸様、そろそろ妻がくる頃ですので、お迎えに行ってくれませんか?」


「うん。分かった。」


僕が出て行った後の書斎をチラッと覗くと、険しい顔でお医者さんと玲央さんが話していた。


………僕お邪魔だったんだ。


大事な話なのかな?


ボンヤリ考えながら歩いている時、チャイムが鳴ったので走って玄関へ急いだ。







「お兄ちゃま、ただいま帰りました。」


「おかえり、光。夏菜様、ありがとうございます。」


夏菜様のお腹もだいぶ大きい。


母さんと一緒くらいなのかな?


「いいえ、いいのよ。私は育児休暇で暇だったし。」


ニコッと笑った顔は夏菜様たちの子、双子とよく似ていた。