お嬢様の秘密ー番外編ー

「じゃあしっかり掴まってろよ。」


お腹に負荷がかからないように私を抱き上げ、上着を被せてくれた。


気遣いながら駐車場に無事に着き、車に乗せてくれた。


駐車場から出ようとした途端、報道陣に囲まれた。


「雪穂さん!質問を!」


「公表はいつですか?」


………なんでいるの………


「大丈夫だから。俺に任せろ。」


そっと背中を撫でてくれたおかげで少しは落ち着いたみたい。


車に私を乗せたまま辰彦は報道陣の前に立った。


「お前らの仕事は十分に理解しているつもりだ。ただこっちにだってプライバシーはある。」


「それ言い始めたら取材にならないですが!」


「こっちは調べてナンボなんだ!」


………やっぱりそう言われるのよ………


「雪穂をただ病院に連れて行くだけだ。」


「それは嘘なんじゃないですか?」


「逃げるためですか?」


……なんか火に油を注いでるわよ………。