私はお風呂から上がって寝室へ向かった。


部屋の中は暗くて、すでに辰彦が寝ていた。


「寝てるわね………。」


思わず顔を覗き込んでいると、腕を掴まれて私は体勢を崩してしまった。





………え?


ベッドの上に寝てる………?


電気をつけて、状況を把握してようやく自分の状態がわかった。


「寝ていなかったの………?」


「お前が久しぶりに家に帰ってくるんだ。寝れるわけないだろうよ。」


体をクルッと反転させられ、辰彦が私を押し倒している状態になった。


「………え?何して………。」


私が混乱している間に私に首筋を唇を当ててきた。


「………ちょっと………。」


お互い会わない日が多かったからこういうことは結婚してからやっていない。


する前もやらなかったけど。


ぼーっと考えている間に辰彦の唇は胸元へ………


小さい痛みが何回も走った。


膨らみを何回もなぞられて自分の声とは思えない声が漏れていく。


「感じやすいな、お前は。いじめるのも愉しい……。」


「………っ………やめて……って…………。」


疲れて眠たかったんじゃなかったの!?