お嬢様の秘密ー番外編ー

「ねえ………ユリ。」


「ええ………お姉様。ここは言語を変えましょう。」


『あれって本気なの!?』


『そうらしいわ。女子の噂知ってる?お持ち帰り………とか』


『さっき聞いたけど………。』


『学園長のイタズラよ。』


…………何してるの、お母様!





「あらみんなお揃いね?」


「噂をすれば………。」


お母様がこちらへ来てくれた。


さすがにショールを肩にかけている。


「お母様……本気なの?」


「ええ。だからこの衣装にしたのよ。アラビア語で話せば誰も分からないと思って。でもユリと真理亜はわかったみたいね。」


そう、話されていたのはアラビア語。


会場の人たちは目が点になっていたから多分意味が分かっていなくて………


気にしていないと思う。


「で、ユリ。なんて言ってたんだ?」


葵も分かっていなかったみたい。


「………まあ、葵は気にしなくていいの。気にしすぎる男は愛想尽かされるわよ。」


ピキッと固まったけど大丈夫かな?


「まあ………限界になったら休憩室にでも行くんじゃないかしら?」


「………ちなみに知っているのは。」


「何を言っているのか分かった人だけよ。今日の招待客はそのために厳選したんだから。」


ニヤッと笑ったお母様に思わず頭を抱えた。