「梶原もユリも私に過保護過ぎるわよ…………。」


私は苦笑が隠せない。


「ちょっとでも運動した方がいいのよ……。」


「それは分かってるんだけどね。心配になるでしょうよ。だって私が前会った時、いきなりむせて倒れたんだから。」


そう。


私とユリが前に会う約束をしていた時、都内でカフェする予定だったんだけどその日は朝から体調悪くて……。


それでも忙しくてなかなか会えないユリに会いたくて行ったら案の定倒れて病院行き。


旦那にも怒られたけどユリにも怒られた。




………旦那よりも怖かったわ…………。




「あの時は不安定な時期だったけど今はもう安定期だから大丈夫よ。」


「そうね。あの日よりも顔色がいいわ。」


そう言って笑ったユリはどこかほっとしているように見えた。


そうだよね。


旦那よりも強く怒ってきたのはどこかで責任を感じてしまったからなのかな。


ユリほどじゃないけど、私も一応重要人物として名を挙げられることがあるからね………。