お嬢様の秘密ー番外編ー

「するわけ………いや、ちょっと待て。」


玲央は慌てて調理場の方へ向かった。


………うろたえるってことは心当たりがあるんだな?


「………うそだろ………。」


戻って早々、手に持った袋を見つめながら呆然としていた。


「………どうしたんだよ。」


「………夏菜に言われて食べさせろって言われたチョコレートに洋酒が入ってた。」


俺も表示を見せてもらったが酔うほどキツイやつは入ってない。


「山岸も秋本も下戸はいなかったはず………。」


「それはいいとして、浅井は知っててこのチョコレートを差し入れたんだろ?」


「何でアイツはユリが酔いやすいこと知ってんだ?」


ユリは何個かチョコレートを食べているはずだから1個では酔っていないだろう。


それでも数個しか食べていないはずなのに。


「いつもユリの料理は誰が作ってんだ?」


「俺。でも料理酒を使うことなんてザラにあるし酔ってねえぞ………。」


夏菜のところに行くと言って、重い足取りでこの場を離れた。