『¥@&$€%$€£%$€!!!』


え………?


「なんだよお嬢様!お前一体今なんて言ったんだ?」


「あら。わたくしの言っている意味がわからないとおっしゃるのね。

じゃああなたは私に近づく権利なんてないわ。」


凛とした声で言い張ってくれた夏菜。


年齢相応の話し方から大人顔負けの丁寧な言葉になっている。


「ユリ、あなたなら今私の言ったこと分かるわよね。」


「はあ?この汚い子が分かるわけねえだろ!」


夏菜がせっかく対抗してくれたんだ………


私も向かい合わなきゃ。


「『脳の足りない、この豚ども!知能の足りない者は私に金輪際近づかないでいただけないかしら。』って言ってたけど?あなたたち分からなかったの?」


幼児っぽい話し方にならないように気をつけて話した。


「お前………調子に乗ってんじゃねえぞ!」


男の子が私の方へ手をあげ振り下ろした。


ーパシッ


「私の大事な友達を傷つけないでいただきたいわ、貧乏人ども。」


夏菜は掴んだ手を振り下ろし、みぞおちに膝で殴ってお見舞いした。


「ユリいくわよ。」


「うん………。」


怖い……………