お嬢様の秘密ー番外編ー

「じゃあこのカードを引いて王様を決めよう。」


そう言って夏菜は制服の胸ポケットから大量のカードを取り出した。


………なんで持ってるの。


「なあ、先に王様がやること決めておこうぜ。考える時間があるならユリを寝かせてあげたほうがいいだろ?」


………玲央、そこまで私は悪くないよ。


まだ少し傷が痛むけど。


「じゃあ王様が当たった人にキスしよう!」


「浅井、それ定番すぎないか?」


夏菜は葵の方を見ながらウィンクした。


………何、この2人。


玲央も見ていたみたいでこっそり頭を抱えていた。


「ユリ、諦めろ。終わったらベッドの用意するからちょっとだけいいか?」


「………わかった。だけど、そんなに介護レベルで心配しなくていいから。」


夏菜が私と玲央が話し終わったのを確認してカードを私に差し出した。


「はい、引いて?ちなみに罰ゲームは決定でいいわよね?」


「………だって決定なんでしょ?」


笑顔が、眩しいもん。


何かあるなと思いながらカードを一枚引いた。