お嬢様の秘密ー番外編ー

-ユリside-


今日の葵………どこか違う。


いつも女の子に囲まれて一瞬嫌そうな顔になるんだけど、今日は嬉しそうにしているし。


一人称が“僕”になっているの久しぶりに聞いたかも。


でも葵っぽくないな………。


今日一度も話していないんだから少しくらい私とも………。


なんか少しイラッとする………。




あれ?クッションを借りはじめた………?


ロフトに上がって寝始めちゃったし。


………疲れてるなら私にだって一言くらい………。


なんだか心の中モヤモヤし始めてきた。





「ユリ、どうしたの?顔色悪いよ?」


「え?………ちょっと疲れちゃったみたい。」


「じゃあもう寮へ戻ろう。退院したばっかだし今日はもう授業ないから。ね?」


「うん………。」


これ以上夏菜には心配かけられないな……と思いながら荷物をまとめていった。


夏菜が満面の笑みで私を見ていることに気づかずに。