お嬢様の秘密ー番外編ー

「失礼しまーす!」


「はい、どなた?」


病院に着き、先生が病室のドアを開けた。


「………先生?………それに陸と広大さんまで………。」


昨日出産したばかりの母さんだけど、さすがに5人目だから慣れているみたい。


ベッドから起き上がって書類を片付けていた。


予想していないみたいで、びっくりしたような表情で僕たちを見ていた。


「体調はいいの?」


「ええ。………でも先生は忙しいんでしょう?どうしてまた………。」


「何言ってるの!今まですぐに来れなかったでしょう?だからどうしても来たくて!」


母さんの戸惑った表情が薄れていったみたいだった。


「だけど。」


母さんの視線が僕に向いた時、背筋が凍るように冷たかった。


「………なんでここに陸がいるの?」


………病室が一瞬で凍っていった………。