お嬢様の秘密ー番外編ー

「陸様、行きましょうか。私も結構忙しいのよ。」


僕をからかっていたと思ったら、サッと立ち上がってカバンを持っていた。


「荷物は広大が回収してくれてるわ。」


………じいが?


でもそんなこと言われてない………。


「………行くってどこへ?」


そろそろ戻らないとホームルーム始まっちゃう………。


「何のために陸様を連れてきたと思ってるの。ユリ様に会いに行くのよ。」


普通だったら武道に優れている陸様を拉致しないわと手をひらひら振っている。


呆れたように言われたけど………。


「でも僕学校………。」


「………変なところで真面目なのね。言っちゃうわよ?授業サボっていること。」


………ギクッ


ニヤッと笑った先生に恐怖を感じた。


「………行かせていただきます………。」


母さんに怒られるのだけは嫌だ。


「助かるわ。正直言うとユリ様の病室って警備が厳しすぎて私でも並大抵では済まないのよね。息子がいてくれなきゃ。」


さあ脱出するわよ、と言って僕は引っ張られるように連行されていった。