お嬢様の秘密ー番外編ー

次の日、僕は普段と同じように学校へ行ったんだけど………。


ーグイッ


うわぁ!


校舎に入ろうとしたところで思いっきり腕を引っ張られて口を塞がれた。


突然のことで体が固まったみたいに動いてくれない。


騒ぎ立てていないから友達すらも気づいていないのかな………。


僕は抵抗するのをやめておとなしく目をつぶった。









ふわっとした浮遊感。


ゆっくりと目を開けると………。


「………校長室?」


僕はふっかふかのソファーの上に座っていた。


「お見事です、陸様。」


愛想笑いなんかじゃない優しい笑顔を浮かべた女の人が僕の向かいのソファーに座っていた。


「………驚かすのは止めていただけませんかね、校長先生。」


クスクスと笑っているけど………。


母さん怒らせたら怖いよ、いろいろと。


「ユリ様なら大丈夫よ。仕方ないわね、って言って許してくれるわ。」


「………そう言える人はなかなかいないですよ。」


校長先生………遥先生は母さんの高校生時代の担任の先生だって。


ってことは母さんより年上だよね?


………見えないかも。