莉絵様の部屋を退出し、すべてのことを済ませたのを確認して俺は自室に戻った。


ありがたい、数ヶ月前と何も変わらず綺麗にしてくださっている。


あとでメイド長にお土産を渡さなきゃな。






寝ようとしたところで、タイミングいいのか悪いのか、電話がなった。


「もしもし?」


「玲央、子供達はどう?」


………そういえば電話しようと思っていたの忘れてた。


電話の相手はユリからだった。


「莉絵様がキチンと面倒を見てくださってるから。」


「莉絵が………。あとでお礼の品送っておくわ。」


「で、体調は大丈夫なのか?」


声はいつもと変わらないから風邪は大丈夫そうだけど………。


「大丈夫だけど、暫く葵に軟禁されそうだから。」


いや、お前笑いながら言ってるけど大丈夫じゃねえよな!?


「………明日行く。」


ったく、あの夫婦はいつまでベタベタと………


でもユリは葵に任せるのが安全だろうからしょうがないけど。


「待ってるわ。お休みなさい。」


「お休みなさいませ、奥様。」


ユリを任せたぞ、葵。


-玲央side end-