お嬢様の秘密ー番外編ー

光を連れて書斎に戻った。


「陸様、手がかかってごめんなさい。あとで強く言っておきますからね?」


玲央さんは申し訳なさそうに僕に謝った。


「これを秘書さんに母さんに渡してと頼まれたんだけど………。」


「これを!?ちょっと高澤君、いったい何考えてるのよ!」


袋を見せた途端に夏菜様が思いっきり呆れていた。


「………なんで陸に託したのかな、アイツ。」


「夏菜様、これはなんですか?」


「………秋本のしきたりを行うときがきたらまた聞きなさい。」


………?


「………玲央………?夏菜………?」


あ、母さん起きた。


「母さん!大丈夫!?」


僕は駆け寄ってギュッと母さんの手を握った。


「陸………運んでくれたのよね………ありがとう………。」


ほわっと優しく笑って抱き寄せてくれた。


………柔らかい………


「葵の子供なんだな、目のつけどころが一緒じゃねえか。」


「おい、玲央。それどういう意味だ?」


クスクスと笑う玲央さんに父さんはギロッと睨んでいた。


「母ちゃま。大丈夫?」


起きたことに嬉しそうに笑った光。


「ええ。大丈夫よ。迎えに行けなくてごめんね?」


「母ちゃまが元気になったら絶対に迎えに来てね?」


「はい、わかりました。」


僕たち2人の頭をそっと撫でてくれた。