君が教えてくれたこと



「ちょっとまってって!」

腕を掴まれたから誰だよと思いながら顔を見たら田中くんだった。

「さっきからなんなの?ほっといてくれる?」

睨みながらそう言った。

「なんで人と関わること避けるの?
なんで1人がいいの?」

「ほっといてよ、理由なんてないし、ってか田中君に関係ないでしょ?」

そう言って腕をほどこうとした時

「ほっとけないよ。孤立してる人とか見てるとほっとけない。みんなと話せば楽しいよ?」

笑って言う田中くんに腹がたってしまって、、

バシッ

「楽しくない人もいるんだよ。みんながみんな楽しいわけじゃない、もうほっといてっ!」