ダブルLOVE

窓の外ではツクツクボウシが夏休みの

終わりを告げていた。

「おい!あれ宮本先輩じゃねぇか?」

えっ?どこ?

「えっ!?本当だ。なんで先輩が2年生の階に..」

本当だ。文化祭関係かな?

「たぶん文化祭関係じゃないかな?」

「あっ、そっか、先輩、文化祭実行委員委員長だもんね」

「なるほど、それにしても先輩はいつ見てもキレイだなぁ」

本当に先輩はいつ見てのキレイだ。

僕が宮本先輩のことを好きになったのは、

この高校に入学したその日

理由は実に簡単で、一目ぼれだった。

同級生と比べると少し大人っぽかった僕は

上級生代表として舞台上でスピーチする先輩の

雰囲気に惹かれたんだ。

今の今まで言葉すら交わしたことがないけど

それでも良いと最近までは思っていた。

近くで見れるだけで良いって…

どうせ叶わない恋だから……

でも、やっぱり一言だけでもいいから

話をしたい。先輩のことを知りたい。

だから先輩が卒業するまでに

一言でもいいから言葉を交わす!

それが目標だ。