羅生門に続きがあったら

男は蚊の鳴くような声で話し始めた。

京都は活気を取り戻したが、男は職を失い、そのために家も家族も失った事。

下人は男の話を聞き終わるとこう言った。

「なるほどな、だが俺は生きるために悪に手を染め生きてきたぞ。」

そう言い残し、下人はその場を去った。