バーに着き、あたしたちは中に入った。
「海里!!」
雅哉さんが走ってこっちに向かってくる。
「……………誰?」
雅哉さんはあたしと海里の真ん中にいた遼を見て急に不機嫌になった。
雅哉さんって子供みたい。
たぶん遼を海里と何かだと思ってる。
「雅哉さん、この人はあたしの彼氏です。」
あたしが本当のことを言うと雅哉さんは顔を真っ赤にした。
夜の雅哉さんはこんな顔一切しなかったのに、海里の前になると本当に可愛い。
「美里の彼氏かよ。
はじめまして。海里の隣にいないでくんない?」
雅哉さんっっ!!
初めて会った人に礼儀がなさすぎ……………。
「こいつが遠藤の彼氏?」
遼は雅哉さんを無視して海里に質問する。
「一応そうです。すいません。」
海里って良い子だなぁ。
雅哉さんの分をきっちり謝るなんて。
「なんで海里が謝るのかな?」
雅哉さんは笑顔で言う。
その笑顔が怖い…………。
「雅哉さん、この人学校の先生なんすよ?」
舞魅が言うと雅哉さんは急に青ざめた。
「か、海里の学校の…………
美里、お前教師と………?」
「そうでーす。」
「そっちこそ、人の彼女を名前で呼ぶなよ。」
「りょ、遼、この人は良いの!!
とにかく座ろうよ。
邪魔じゃん?」
あたしの提案に雅哉さんは個室に案内してくれた。
あたしと遼を気遣い、皆に見られないように個室にしてくれたらしい。

