なんであんなこと言っちゃったんだろう。
どう考えたって遼を不安にさせたあたしがいけなかったのに。
「……遠山、おーい。」
そうだった…………。
今、あたしは俊吾と一緒に図書館に来ていた。
遼に頼ることは今の状況でも無理だから仕方ない。
「どうした?ボーッとしてるぞ?」
「…………ごめーん……。」
遼、今なにしてるかな?
呆れてる…………?
「なぁ、遠山………。
元気出せよ!南樹先生だって怒ってないと思うぜ?」
だと良かったのに………。
最後に見た遼の横顔は怒ってた。
……………ってなんで相手が遼だって知ってるの!?
「なんで……………?」
「……あっ。
…………わりぃ。朝の話聞いちゃったんだ。
遠藤がお前に対してすごく怒ってたとこ。」
「そっかぁ………。
見てたならわかるでしょ?
終わりかもしれないよぉ。」
「南樹先生、悲しそうな顔してたぜ?
あいつずっと前から遠山のことチラチラ見てたから俺、少しだけ気付いてたんだ。
先生は遠山に気があるって。」
「……………あたし、悪いことしちゃったぁ。
自分が遼と同じ状況だったら凄く怒ってたと思う。
なのに逆ギレしちゃったぁ………。」
今更ながら反省しちゃう自分は凄くバカだなぁ。
「昨日も言ったけどさ、恋人同士なんだから迷惑かけたって良いと思うけど?
つか南樹先生は大人なんだから絶対甘えてほしいとか思ってると思うし。
大人だからこそ高校生同士が羨ましいとか思ったりすることだってあると思う。」

