「で、何て答えたの?」
「…………逃げた。」
「はぁ!?
なんで逃げたんだよ!!
かわいそうじゃん!」
この男は乙女の気持ちが全然わかってない!!
「だって身近な奴がまさか俺のこと好きだったとか信じらんないし。」
「だからって……………あ。」
卓巳と話してドアのほうを見ると
遼と海里がいた。
「……美里…………卓巳。」
海里は悲しそうな目でこっちを見ていた。
なんで海里と遼が二人でいるの?
「か、海里、俺は佐野さんは好きじゃねぇから!!」
卓巳は必死で弁解する。
「美里、なんで昨日俊吾といたの?」
海里は怒ったように聞く。
「話してただけ………。
そっちこそなんで二人でいるわけぇ?」
「……美里、ふざけないでよ。
先生は先生なりにいろいろ考えてくれてるのに心配かけるようなことしないでよ。
美里ばっかりが苦しいわけじゃないんだよ?」
「遠藤、いいから。」
「よくない!!
美里、先生に謝んなよ。」
なんであたしが謝らなきゃいけないの?
そっちこそなんで朝っぱらから二人でいるの?
そっちのほうが変じゃん!
「謝らないし。
あと先生、あたし今日から勉強はいいから。
俊吾に教えてもらうから。」
「勝手にしろよ。」
遼はそう言い残し、いなくなった。

