「遼、あたし聞いちゃったぁ………。
遼はあたしを愛してくれてたんだね。」
「…………は?」
「…………あたしねぇ、遼は大人だし子供のあたしなんかを本当に愛してくれてるのか凄く心配だった。
けどもういいんだぁ!!」
「どうしたんだ?」
「んー?
遼は前からあたしを見守ってくれてたんだね………。
だから今もここにいるんでしょ?」
あたしは笑って遼に聞く。
遼は真っ赤な顔で横を向いた。
「誰から聞いたんだよ………。」
「さぁ?
あたし帰るね!!
遼、ばいばい。」
あたしは立ってドアの近くで遼に手を振った。
「ったく……。
美里、明日な。」
『美里』
こうゆうときだけ名前を呼ばれたら帰ることなんてできなくなっちゃうじゃん。
「なんだよー。自分だけ名前呼ぶなんてズルいだろ。」
遼は真っ赤な顔して言う。
「何も言ってないよぉ。
じゃぁねぇ!」
そう言い、あたしは準備室を出た。
「遠山さん………。」
そこには佐野先生がいた。
きっと心配して待っててくれてたんだ。
「遼と話せたよぉ。」
あたしはピースをして笑った。
「そう。よかった………。」
「ありがとう。佐野先生!
ばいばい!!」
あたしは佐野先生に別れを告げ、学校を出た。
遼に愛されてると知った今、不安もあるけどなんか幸せな気持ちもあって凄く心が安心できた。
これが恋なんだってわかった。
数学準備室の前を見ると遼が手を振ってくれていた。
あたしも手を振り返して家に帰った。

