雅哉のおかげで私には大切なものが増えた。今までどうでもよかった家族………今では大切なもの。
「ただいまぁ。」
「海里ちゃん、おかえりなさい。」
「おばさん、こんにちはぁ!!」
今日は私の家に美里が泊まる。
「美里ちゃん、いらっしゃい。ゆっくりしていってね。」
最近はお母さんと仲良くできてきた。私は嬉しいし、母の体もだいぶ良くなった。
私と美里は部屋に入った。
「うちねー?実はさぁ、また今度、合コンあんだぁ。行くよね!?」
「え、行かないよ!」
「なんでぇ?行こ?」
なんでって言われても………
その時、急に部屋のドアが開いた。
「海里ー!あっれ?美里ちゃんだ。」
卓巳だ………。
「た、卓巳、何の用?」
「明日、空けときなよ。」
あぁ………そっか。
「わかってるよ………。」
「あとさ………俺さぁ、雅哉くんに話しちゃったんだ……。兄貴のこと。」
………………え?
「そしたらあいつ泣いたよ。離れたくないって。けど俺に託した………。」
雅哉が卓巳に私を任せた………。
「卓巳くん、おかしいでしょ。」
美里がポッキーを食べながら話し出した。
「話の内容は知らないけど、海里のことを思って雅哉に話したならそれはおせっかいだよ。
大切なことは海里から話さなきゃいけないんじゃないの?
それが恋人じゃん!
卓巳くんが海里のことを思ってやったことなのはわかるけど二人を潰すようなことしたらウチが許さない!!」
…………………美里。
「俺もそう思ったよ………。けれど海里は言えないからね。海里、手紙書きなよ。」
………なんで急に手紙を?
「会いたくないなら渡すことはできるでしょ?」

