それから数分経ち、何人かの足音が聞こえた。
「美里、先生がいらしたからドアを開けてもらえるかしら?」
お母さんの声だ………。
あたしは急いでドアを開けた。
そこにはお母さんとその後ろに遼がいた。
遼はお母さんの後ろでにっこり笑い、ピースした。
「あとで紅茶を持ってくるわね。」
お母さんはそう言い残し、リビングへ向かった。
「遼、どうして来たのぉ?」
あたしはデスクの椅子に座り、くるくる回りながら聞いた。
遼はあたしのベッドに座った。
「んー?
お前の母親って良い親だな。」
何が言いたいわけ?
確かにこの家族で唯一あたしを守ろうと頑張ってくれる。
嫌いなわけじゃない。
「あの父親は…………
遼は何を聞いたの………?
「遼、あたしまだ話すつもりないから。
そんな話をしたかったならもうやめて。」
あたしの中に入っていいのは海里だけ………。
遼は大切だけど知られたくない。
「…………悪かった。
明日から同棲する話は、延期にしないか?」
なんで急に?
父親のことわかったから?
「…………遼ならわかってくれると思ったのに。
…………出てってよ!!」
遼ならと信じてたあたしがバカだった。
「美里、そうゆうわけじゃねぇよ。」
遼は静かに言う。
そうゆうわけじゃないんだったら何?
今日話したばかりなのに気持ちってすぐに変わってしまうものなの?
「あたしは、遼のこと信じてる…………。
けど無理だったみたいだね。」
あたしは遼にそう言い、家を出てった。

