その時、荒々しい足音がした。
「美里!!帰ってきたのか!?」
お父さんの声………。
あたしは急いで鍵を閉めて隅に丸く座り込んだ。
「美里!!いるなら返事しなさい!!美里!!」
お父さんはドアをドンドン叩く。
そんな中、あたしの携帯にメールがきた。
『大丈夫か?
今、お前の家の前にいるんだけど来れるか?』
送信者は遼……………。
家の前にいる?
あたしは急いで窓を開け、玄関のほうを見る。
ピンポーン
ちょうど遼はインターホンを押したとこだった。
もし今、家に入ったら全てを知られてしまう……。
どうしよう……………。
「美里!!出てこい!!」
お父さんはインターホンが鳴ったのに気にしないであたしを呼ぶ。
インターホンが鳴らなくなったってことはお母さんが出たのかな…………?
あたしはもう一度窓から顔を出す。
そこには遼の姿はもうなかった。
「あなた、美里の学校の方がいらっしゃったわよ。」
お母さんの声がかすかに聞こえた。
遼は家の中にいるらしい。
「なんで来たんだ?
美里!お前、学校でまた問題起こしたのか!!
最近は静かだったの思ったら!!」
「あ、あなた………
先生がいらっしゃってますから、今は………。
美里、いるなら降りていらっしゃい。」
お母さんは優しい声であたしに言った。
「お母さん、あたし………。」
「お父さんはもう下に降りたわよ。
美里、先生にあとで部屋に来てもらうわね?」
お母さんはそう言い残し、ドアの前から去って言った。
遼、あたし恐いよ………。

