「あたしは遼を信じてますんで。
雅弥さんこそ少しは我慢したらどうですかぁ?
海里がかわいそうですぅ。」
「遼だって男だろ。
海里とは一回しかしてねぇよ。」
…………………は?
あの女遊びが激しかった雅弥さんがたったの一回しかしてないの?
「そのマヌケ顔やめろよ。
海里は……大切なんだよ。
うかつに手出せねぇ……。」
雅弥さんはそう言い片手で顔を隠した。
……きっとこんなことを言った自分が恥ずかしかったんだと思う。
けどあたしはそんなことを簡単に言ってしまう雅弥さんを凄く感じた。
こんなに愛してくれる人なんてめったにいないよ。
「雅弥さんって………
かっこいいですねぇ。
海里が少し羨ましい。」
「どうも…………。」
ちょうど話終えたその時、家のドアが開いた。
「ただいまぁ!!」
海里の声だ!
あたしは急いで玄関に行くと海里がいてその後ろに
……………………遼がいた。
「遼……………。
海里が連れて来たの?」
………遼は少し悲しそうな顔をしてる気がした。
見間違いかな………?
「バイト先で南樹先生に会ったの。
それで雅弥にまた会いたいって言うから連れて来ちゃった♪」
海里はそのまま雅弥の隣に座った。
遼はあたしを目の前にしてから一言もしゃべってない。

