そして10分くらい経って雅弥さんの車が来た。
「美里、遅くなってごめんね?」
海里は助手席に座ったまま窓を開けてあたしに言った。
「こっちこそわざわざごめんねぇ?」
あたしはそのまま車に乗った。
「とりあえず今日は雅弥の家に来る?
あたし、雅弥の家にいるつもりだったし。
今日は今からバイトなんだよね。」
「バイトだったのにごめんねぇ!?
雅弥さん、迷惑じゃないですか?」
雅弥さんにまで迷惑はかけられないよ。
「海里の友達なら良いよ。」
雅弥さんと海里はすごく良い人だなぁ………。
「じゃぁ私は行くね!
雅弥、美里よろしく!!」
海里は車からでた。
「美里、お前さぁ遼なんかあったのか?」
雅弥さんは車を運転しながら心配そうに聞いてきた。
「…………違うんです。
遼とはまったく何も。
ただ今日は海里と居たかっただけで………。
遼と同棲することにしたんです。」
「良かったじゃん。
…………嬉しくねぇの?」
雅弥さんはあたしの顔をミラー越しに見た。
「嬉しいですよ!!
ただ………いろいろあったんです。
今までもあって………不安になっちゃった………。」
お母さんは愛されてるから安心してたけどいつかあたしの代わりに殴られたりしないよね………?
もしあたしが遼と同棲してるのを反対されたらあたしたちは父親に…………。
海里は雅弥さんとの時間をあたしのために割いてくれた。
あたしは海里に何もできてないのに…………。
そんなことばかり考えてしまう自分がいて恐いんだ。
「んー、まぁなるようになるだろ。
遼のとこ明日行くんだ?」
「あ、うん。
遼と明日買い物に行ってくるんです。」
「まじか。
新婚みたいだな?」
…………………新婚
新婚かぁ。
いいかもぉ!!

