愛してるって言って

◇◇◇



「圭介ー! ごはんよー!」



圭ちゃんの部屋でまったり寛いでいると、階段下から絢華ママの呼ぶ声が聴こえてきた。



「よし、下に行くか」


「うん」



それぞれに読んでいたマンガを閉じて本棚にしまってから部屋を出た。


階段を降りる圭ちゃんの二歩ほど後ろを歩きながら、ふと思い立って口を開く。



「今日、舜(シュン)パパはいるの?」


「最近帰りがはえーから、たぶんいると思うけど」


「そうなんだ。舜パパに会うの、めちゃくちゃ久しぶりだし楽しみだなー」


「はあ? 何で楽しみ?」



圭ちゃんはあたしの方を振り返りながら眉を寄せてそう言ったけれど、あたし、おかしなことを言った?



「だって、すっごく優しいじゃん」



あたしのこの言葉に、圭ちゃんは首を傾げながら「そうか?」と言っている。