愛してるって言って

圭ちゃんからの言葉にも、真っ直ぐに向けられている視線にも耐えられなくなって俯くと、目の前からぷっと吹き出すような声が聞こえてきた。


そして、



「ほんと、涼夏の反応っておもしれぇ」



と言いながらあたしの髪をくしゃくしゃと撫でる。



「まあ、本音はそう思っているけど、無理に付き合えとは言わねぇから」



そう付け加えてやさしく微笑んだ圭ちゃんは、はっと思い付いたようにさらに言葉を続けた。



「そういえば母さんから、今夜涼夏を誘え、って言われているんだけど」


「えっ」


「夕食を一緒に食べよう、だってさ」



夕食……


あたしが小学生の頃までは、蒼ちゃんにくっついて遊びに来ていたあたしも一緒に夕食を……なんてことがよくあったけれど、最近はこうやってあたしだけお呼ばれ、なんてことはなかったのに。