愛してるって言って

◇◇◇



「圭ちゃーん!」



少し離れたところに圭ちゃんの背中を見つけて叫ぶように名前を呼んだけれど、廊下のど真ん中で大きな声を出したからか、周りの人がみんな振り返ってしまった。


しかも女子の視線がめちゃくちゃ痛い。


最近一緒にいることが当たり前のようになったせいか、圭ちゃんがモテている、ということをすっかり忘れていた。


俯きながら早足で圭ちゃんの元へ行くと、



「どうしたんだよ?」



そう言って顔を覗き込んできた。


そして視線が絡むと、早く伝えたい、と思っていたことが溢れてきた。



「あのねっ! テストめちゃくちゃ出来たんだよ! 圭ちゃんのお陰! ほんとにありがとう!」



昨日、今日と行われた中間テスト。


圭ちゃんが毎日教えてくれたから、思っていたよりも出来がよかった。