愛してるって言って

「本音を言えば、知りたいと思ってる。涼夏が兄貴とどうなっているのか……とか、まだ変わらず好きなのか……とか、俺のことはいまだに幼馴染みなのか……とか。訊きたいことはいっぱいある」



そう言った圭ちゃんはようやくあたしから視線を外して、



「まあでも、涼夏が話したくなったら話してくれればいいから」



と付け加えると、テーブルの上に広げてある参考書に視線を落として勉強し始めた。


そんな圭ちゃんを見ながら自分の胸に右手をそっとあてる。


普段はなるべく考えないようにしていたけれど、こうやって蒼ちゃんの名前が出てきただけでドキドキするし、胸がぎゅっと掴まれたように痛くなる。


蒼ちゃんのことを考える時間が少なくなれば、会わなければ、少しずつでも忘れていけると思っていたのに。


実際は蒼ちゃんにくっついていた頃と何も変わっていなくて。


こんなにも好きだったんだと思い知らされた。