愛してるって言って

それからまた黙々と勉強をしていたけれど、ふと視線を感じて顔をあげた。


そしたら圭ちゃんが頬杖をつきながらこっちを見ていて。



「何?」


「……」



訊いているのに何も言わずにじっと見てくるから、その強い目力に耐えられなくなって、ふいっ、と視線をそらす。



「あたしの顔に何か付いてる?」


「……いや、何も」



一瞬、間をあけてそう言ってきたけれど、その視線が気になるし、こっちを見ている理由もわからないしで、勉強に集中できなくなった。


だから「はっきり言ってよ」と言いながら、シャーペンをテーブルの上に、ぱんっ、と音をたてて置くと、圭ちゃんは目を見開きながら頬から掌を外して、



「涼夏? 何で怒ってんの?」



まるでわからない、といった表情でそう言ってきた。